◇「オーデコ」トレーニング内容

「オーデコ」のトレーニングは、1日2時間、10日間必要です。
トレーニングを積むことにより、確実に「オーデコ」を使いこなせるようになります。

・1日目のトレーニング内容

一番簡単な図形の認識

1本の棒の認識

横にしたり、縦にしたり、斜めにしたりして認識できるようにします。

長さや大きさも触らなくても認識できます。

三角形や四角形の形の認識

三角形も正三角形や逆三角形など、いろんな形に変化させても認識できるようにします。

 

2本の棒を同時に認識

2本の棒の間が空いていることも認識できます。

棒の長さも分かりますし、棒の端も分かります。

ちょっと複雑な図形の認識

棒を組み合わせて、いろんな形を認識できるようにします。

 

こんな形の図形も分かります

三角形と棒の組み合わせです。

”ハ”や”イ”などのカタカナの形にすればカタカナも読めますし、”十”や”中”などの簡単な漢字は読めます

・2日目のトレーニング内容

 

遠近感の認識

2本の棒を障害物に見立てて、障害物までの遠近感を認識できるようにします。

5m先、3m先、1m先の距離感を覚えます。

障害物に近づくに連れて、刺激が大きくなりますので、刺激の大きさを覚えることにより距離が分かります。

2本の棒の間隔と距離感の認識

2本の棒にぶつからずに通り抜けれるようにします。

また、2本の棒はドアに見立てていますので、2本の棒の間を通過できればドアを開けて中に入ることができます。

・3日目のトレーニング内容


顔の位置の障害物の認識

顔の位置や足元にある障害物を避けれるようにします。

通路にはみ出している看板やトラックの荷台など、白杖で分からない障害物を事前に認識することができます。

障害物1m手前で、障害物のある高さや場所を確認

身体をかがめる必要があるかどうか?どのくらい身体をかがめればよいか?を判断します。

顔の位置にある障害物を身体をかがめて避けて、2本の棒の間を通過

障害物のある高さが分かりますので、身体をどのくらいかがめたらよいかが判断できます。

頭より高いところにある障害物を認識

ぶつからないと認識しましたので、身体をかがめることなく棒の間を通過しました。

ものの動きを認識

前方にいるトレーナーが、右手、左手、両手を上げ下げし、どちらの手が動いているかを認識できるようにします。

この認識ができると、前から来る人や自転車をよけたり、前を行く人の後ろからついて歩くこともできるようになります。

トレーナーが両手を上げ下げしていることを認識します。

人が近づく・通り過ぎるのを認識

トレーナーが左前方から右後方に通り過ぎるのを認識します。

左側から右側に刺激が移動しますので、人が右に通り過ぎたということを認識できます。

前方から左側に通り過ぎるのを認識する。

トレーナーが右前方から左後方に通り過ぎるのが分かります。

人や自転車の動きを認識

トレーナーの後ろについて歩く練習

トレーナーが移動しているのがわかりますので、その移動の刺激を追って移動できます。

 

 トレーナーを認識すれば、後をついて行ったり、トレーナーが立ち止まったら立ち止まることもできます

横断歩道の赤信号時や、エレベーターのドアで、前の人が止まれば止まることができます。

 

トレーナーの刺激を見失わなければ、どこまでもついて行くことができます。

・4日目のトレーニング内容


 

地面に引かれた線に沿っての歩行

地面に引かれた線での方向転換

地面に置かれたものの認識のトレーニングです。

 

地面に引かれた線に沿って真っ直ぐ歩けます。

3m先、5m先の地面に置かれたものを認識できるようにします。

 

5m先まで行ったら、方向転換して戻ってくるトレーニング

視覚障害者にとって方向転換は大変困難なことです。

オーデコは地面の白線などの目標を捉えれば、その目標を目印に方向転換ができます。

 ・5日目のトレーニング内容

 

右に円を描くように曲がった線に沿って歩くトレーニング

道路の白線や縁石を認識しながら、右や左に曲がることができます。

3m先から直角に右に曲がった線に沿って歩くトレーニング

蛇行した線に沿って歩くトレーニング

白線が蛇行しても刺激を追っていけば、蛇行した白線に沿って歩くことはできます。

また、白線が途切れていても違う白線や道路の縁石などの目標を見つけて真っ直ぐに歩くこともできます。

屋外の地面に引かれた線に沿って歩くトレーニング

地面に引かれた白線に沿って歩くことができます。

反対側の線を探して道を渡るトレーニング

反対側の道に引いてある白線を見つけて、その白線を目標に道を横断することができます。

・6日目のトレーニング内容


屋外でのトレーニングを本格的に開始します。

地面に引かれた白線や点字ブロックを見つけて、その刺激を認識しながら歩きます。

歩道の端の縁石の認識のトレーニング

白線や点字ブロックが無い歩道もあります。

そのときは、何か目印になるものを探してそれを目印に歩行します。

 

道路にある電柱を認識し、回避するトレーニング

電柱は事前に認識することができます。近づくに連れて刺激が大きくなります。

1m手前の刺激を覚えておくと、ぶつからずに回避して又元の道に戻ることができます。

横断歩道を渡るトレーニング

横断歩道の刺激を認識し、渡ることができます。

道路にある障害物を認識するトレーニング

道路にはいろいろな障害物があります。その障害物を避けて歩けるようにトレーニングします。また、地面の目標物を認識できないときは、道沿いにあるフェンスやブロック塀などを認識して歩きます。

 

屋外で人の後ろについて歩くトレーニング

屋外はたくさんの刺激が入ってきます。その刺激の中から、前を歩く人の刺激を認識して歩くトレーニングです。

・7日目のトレーニング内容

 

 

床と壁の境の板を目印に歩行するトレーニング

入り口のドアから、7m先の壁に向かって歩き、1m手前で右折、2m前進して、Uターンして又入り口ドアまで戻ります。

これを何回でも繰り返します。

 

屋外歩行トレーニング

今日は歩くスピードが早くなりました。だいぶ慣れて、自信もでてきました。

 

地面に白線や点字ブロックが無いときの歩行のトレーニング

地面に埋め込まれた縁石や、がけを認識して、それに沿って歩くトレーニングです。

 

横断歩道を渡るトレーニング

横断歩道の縞模様を認識して渡ります。

 

歩道にあるガードレールや、鉄柵を見つけて、それに沿って歩くトレーニングです。

何か目印を見つけてそれに沿って歩くとレーニンです。

いろんな場面を想定してトレーニングします。

 

階段の認識のトレーニング

階段がどのように認識できるかのトレーニングです。

階段横の手すりはすぐ認識できますので、手すりを認識し上ることもできます。

 

歩道に目標が何も無いときの歩行のトレーニング

前方や左右に目標となるものを探して歩行します。

写真の場合は、前方3mに白線がありますので、白線を認識し、白線を目標に歩きます。

 

路側帯と道路縁石の約50cmの間を認識して歩くトレーニング

歩道があるところではこういう歩行は必要ありませんが、歩道が無いところでは路側帯に沿って歩かなければならないときもあります。

・8日目のトレーニング内容

 

 

屋外の通常歩行を想定しての最終トレーニング

オーデコをつけて白杖で歩くトレーニングです。

オーデコで前方の安全を確認したり、歩いて行く方向の目標を探し、安全な前方の空間を白杖で確認しながら歩くトレーニングです。実際の歩行を想定したトレーニングです。

 

ハピネスなかまの裏側の道です。

道路に引かれた車の一旦停止ラインがどのような刺激として感じるかを認識します。

 

道路が左側に曲がっているのを、道路に引かれた白線や縁石で刺激を感じながら曲がるトレーニングです。

白杖を使って縁石の高さや曲がっている状況を確認しています。

 

どこにでもある歩道です。

歩道に白線や点字ブロックが無いので、目標がありません。

道路に引かれた白線や縁石の線を認識しながら、線に沿って白杖を使いながら歩いて行きます。

 

歩道にある車止めを認識したら、白杖で確認して通過します。

 

ハピネスなかまの前の歩道です。オーデコで点字ブロックを認識しながら、白杖で障害物を触り歩いています。

・9日目のトレーニング内容

 

 

実際に1人で歩くトレーニング

行きつけの病院からの帰り道を、オーデコで白線や縁石などを認識しながら、白杖で障害物を確かめて歩くトレーニングです。

オーデコは白杖と一緒に使うことにより、さらに安全な歩行ができます。

 

信号機の無い横断歩道です。横断歩道はオーデコで認識できますが、車がきているかどうかは音で判断しなければなりません。

視覚障害者には危険な横断歩道です。

 

比較的車の通りが少なくて、白線が引かれている道路を選んでいます。

 

右側の生垣がどのように認識できるかの確認。

道路にはいろんな刺激があります。その刺激を覚えることも、安全に歩行するためには必要なことです。

 

この道路には白線がありません。川の堤防の刺激を認識しながら歩行します。白杖で前方を確認しながら歩行します。

 

道路に、車が停まっていましたので、車を事前に認識し回避しました。ちょうど良いトレーニングになりました。

横断歩道が無い道を横断して向こう側に渡ります。

先ず、向こう側に渡るための目標物を探します。

このケースでは、先ず中央のライン、そして道の向こうの白線を認識し横断します。

道路の白線とガードレールの刺激を認識しながら歩きます。

真っ直ぐな道が続きますので、歩行には何ら問題がありません。

歩道には白線も点字ブロックもありません。

左側の白いフェンスの刺激を認識しながら歩きます。もうすぐ自宅です。

 

今日の歩行は約1kmくらいです。時間は約1時間かかりました。受講者もとても疲れたようでした。

・10日目のトレーニング内容

 

 

病院に出発です。昨日は病院から自宅までのトレーニングでしたが、今日は自宅から病院に行きます。

 

横断歩道が無い道路を横断します。反対側の白線を認識して渡ります。

 

真っ直ぐ一直線の道です。地面の白線や縁石を目標に歩きます。

 

横断歩道が無い道路を横断します。反対側の白線とガードレールが目印です。

 

これからは真っ直ぐな道が続きます。白線を目標に歩きます。

 

道路を左折し、橋を渡って右折します。

 

横断歩道が無い道を横断します。

 

右側のガードレールを認識しながら歩きます。

 

また、横断歩道が無い道を渡ります。たまたま車が通り過ぎました。注意が必要です。

 

狭い道を左折します。

 

狭い道です。白線を目標に歩きます。

 

車の通りが多い横断歩道です。が、青になっても音がでません。車が停まったのを認識して渡ります。

 

道路と歩道に約10cmくらいの段差があります。視覚障害者には危険な段差です。

 

道路に立っている電柱。白線を目標に歩いて行くとぶつかります。オーデコで認識し避けて通りますが、視覚障害者には危険です。

 

やっと病院に着きました。

今日は約40分で着きました。

昨日は1時間10分くらいかかりましたので、今日はかなり早くなりました。

 

帰りは9日目と同じルートです。

こんな曲がった白線も、白線に沿って歩くことができます。

 

行きもありましたが、横断歩道が無い道路を横断します。

 

道路に飛び出した橋の欄干。これもオーデコで認識し、白杖で確認して回避します。

 

広い道ですが、横断歩道がありません。車に注意して渡ります。

 

ここから左折したほうが、近道だし、歩きやすいことが分かりました。が、左折する目標がありません。白線も縁石もありません。

仕方なく、前方に見えるカーブミラーのポールの根元を白杖で確認して左折することにしました。

 

左折する目印として、道路に立っているカーブミラーのポールがやや道路にはみ出しています。このはみ出しているところを白杖で認識し左折するようにしました。

 

帰り着きました。

今日の帰りは約40分でした。昨日よりも30分早くなりました。受講者が実際の道路や横断歩道の歩き方が分かったと思います。

まだまだ完璧ではないでしょうが、一応実際に使用するにはマスターされたと思っています。

今後たくさんの経験をされれば、もっといろんなことができると思います。

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